江戸時代の武士の生活を図説した本。 制度や習慣などイラスト主体に解説しており、大変わかりやすかった。武士の生活は、時代劇ドラマで描かれるものとは、実際には違っていることが多いようだ。例えば武士の責任の取り方として行われた切腹の仕方も、最後は形式だけだったという話。 確かに切腹は考えただけでも実行するのは苦しいと思う。 自分の母方のご先祖様は、江戸の旗本で書院番だったらしい。 この本で先祖がどんな仕事をしていたのか、生活はどんな感じだったのか、自分の家に伝わる話との違い等々、いろいろと想像しながら読んでみた。 現代の自由な社会から見ると、規律に縛られた窮屈な世界に見えるけれど、武士には守るべき作法があると教えられて育った人には、何も抵抗はなかったのかもしれない。
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